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更新日:2024年6月15日
多治見市教育委員会では、貴重な文化財を後世に残すとともに、その活用を図るため、平成4年7月1日に文化財保護センターを開設し、文化財の保護にあたっています。
埋蔵文化財の包蔵地確認や発掘調査等に関するお問い合わせは、下記の連絡先へお願いいたします。
保持者:鈴木 徹 桃山時代、「茶の湯」の流行に呼応して美濃窯で誕生した独自の茶陶は「美濃桃山陶」と呼ばれ、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部の4種がありますが、そのうち「織部」は、それらの技術の集大成として、17世紀初頭に誕生しました。「歪み」と「色彩」を特徴とする織部は「破格の器」とも称され、日本陶磁史上に大きな変革をもたらしました。 |
名称:旧日光寺陶製狛犬一対
この狛犬は、笠原町内の旧日光寺で保管されてきた陶製狛犬で、元治2年(1865)に笠原村平曽根(現笠原町平園区)の加藤佐助によって作られたものです。阿吽形ともほぼ完形で、錆釉が全面に施されています。江戸時代末期の当地域の陶工の技術の高さを知る上で非常に貴重な資料です。また、当地域の庶民の信仰の様子を知ることのできる貴重な資料といえます。
平成6年度の発掘調査で、多治見市小名田町地内に16世紀の大窯3基、江戸時代の連房式登窯2基が発見されました。その後、未調査の大窯1基を含む6基と作業場が多治見市史跡に指定されました。
中でも小名田窯下1号窯は、安土桃山期以前に作られた窯で、美濃の初期の大窯として知られています。さらには茶人・武野紹鴎所持の白天目茶碗との関係が指摘される灰釉天目茶碗が出土した窯として注目されています。
市無形文化財保持者(白天目)である青山双溪氏は、国重要文化財の尾張徳川家所蔵「白天目」について小名田窯下窯で焼かれた可能性をさぐり、これまで研究を重ねてきました。氏はこの「白天目」を再現すべく、白色の陶土や透明性の高い灰釉の調合、成形・焼成方法を追求し、令和2年からは自ら大窯(あな窯)を築造して焼成を行っています。
今展覧会では小名田窯下窯出土遺物とともに、岐阜県・愛知県内の遺跡で出土した「白天目」を紹介します。また、青山氏のこれまでの「白天目」作りを紹介し美濃で作られた「白天目」の生産方法に迫ります。
期間令和6年1月29日~6月21日
場所多治見市文化財保護センター展示室(多治見市旭ヶ丘10丁目6-26)
時間午前9時~午後5時(最終入館:午後4時30分)
休館土日祝日※3月9日(土曜日)と6月2日(日曜日)は開館
※入場料無料
所在地:〒507-0071多治見市旭ケ丘10丁目6番地26
【地図】
地方自治法(昭和22年法律第67号)第138条の4第3項の規定に基づき設置しています。
委員は10人以内、任期は2年。文化財の保存及び活用に関する調査や審議を行い、専門的な意見や助言をいただいています。
お問い合わせ
文化財保護センター文化財グループ
〒507-0071 多治見市旭ケ丘10丁目6番地26
電話:0572-25-8633
ファクス:0572-24-5033