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更新日:2023年8月7日
多治見市教育委員会では、貴重な文化財を後世に残すとともに、その活用を図るため、平成4年7月1日に文化財保護センターを開設し、文化財の保護にあたっています。
埋蔵文化財の包蔵地確認や発掘調査等に関するお問い合わせは、下記の連絡先へお願いいたします。
多治見市無形文化財「上絵付」が指定されました
保持団体:株式会社藏珍窯
株式会社藏珍窯は、近年技術者が減少している手描き上絵付陶磁器を50年以上製造しています。上絵の中でも呉須赤絵、九谷焼の五彩、乾山や仁清が手掛け現在国宝・国重要文化財に指定されている作品の写しなどの上絵付古陶器の再現などを得意としています。
特に赤絵には非常にこだわっており、原料となる赤絵具を製造から行っています。赤絵の原材料の紅柄を約1000日間摺り続けることによって、濃淡の美しい伸びやかな赤絵の絵付けに成功しています。その赤絵技術は高く、創業者である小泉年延(蔵珍)氏が習得した上絵付技術を伝えつつ、非常に丁寧な筆運びや全面に赤を塗りつめる技術の作品を作り続けています。
また、本焼をした製品に赤絵具をすり込み、ふき取って焼成することで、釉薬のヒビに赤絵具を入れた「朱貫入」という技術を考案、商品化しています。これは極細の赤絵具粒子を活用した技術で、これまでの赤絵技術を発展させたものといえます。
青龍山長福寺(弁天町)は真言宗智山派の寺院で、本尊は行基作と伝わる聖観世音菩薩です。令和2年2月、長福寺史料調査の中で正安3年(1301)ごろに書かれた奉加帳が発見されました。「美濃国池田御厨某寺奉加帳」と名付けられたこの史料は市内で確認されている史料の中で最も古く、寺院建立または仏像造営に関わる寄付金を募った名簿です。
この史料は令和4年1月に多治見市有形文化財に指定されました。また、令和4年度~5年度にかけては破損部分の補修などの修理を行いました。今展覧会では当史料の修理完成記念として、奉加帳を含めた長福寺の宝物を展示し、東濃地域の中世史に迫ります。
期間令和5年7月24日~12月22日
場所多治見市文化財保護センター展示室(多治見市旭ヶ丘10丁目6-26)
時間午前9時~午後5時(最終入館:午後4時30分)
休館土日祝日※9月2日(土曜日)と11月12日(日曜日)は開館
※入場料無料
所在地:〒507-0071多治見市旭ケ丘10丁目6番地26
【地図】
地方自治法(昭和22年法律第67号)第138条の4第3項の規定に基づき設置しています。
委員は10人以内、任期は2年。文化財の保存及び活用に関する調査や審議を行い、専門的な意見や助言をいただいています。
お問い合わせ
文化財保護センター文化財グループ
〒507-0071 多治見市旭ケ丘10丁目6番地26
電話:0572-25-8633
ファクス:0572-24-5033