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更新日:2023年8月15日
現場指揮車とは、名前の通り災害時に現場を指揮する車の事です。
災害現場を指揮すると言われても、何をしているのかよく解らないと思います。
例えば多治見市内で火災が発生すると、最低でも水を出すことができる消防車が3台出ます。
3台の消防車が各々情報収集を行い、各隊が勝手な判断で放水をしたり、救助活動のために建物内に進入を行うと大変危険です。
そのために、各隊が集めた情報は全て現場指揮隊に集められ、災害を把握し最小限の危険で、最大限市民の方の命と財産を守れるように各隊に適切な指示を出しています。
現場指揮車は、火災の他にも救助活動や3台以上の救急車が同時に現場に出動するような大規模な救急にも出動します。
現場指揮車の正面の写真
2012年に配備され、ナンバーは2012になっています。
救急車とよく似た形をしています。
サイドのスライドドアを開けると中には無線や携帯電話などの通信機器や市内の危険物情報や様々な情報が集まっている書類などが積載されています。
右に見える黒色の電話のようなものが無線です。防災ヘリやドクターヘリと連携したり、他市の消防と連携することがあるため、2台の固定無線が積載されています。
座席の右側に見える赤い枠の資機材はPPVという加圧排煙戦術を行うための資機材です。
火災の時には、熱と煙が大きな障害となるため、排除するために大きな扇風機のようなもので風を送り煙と熱を排除します。
車両後方には照明器具や救出した人を処置するためのAEDや酸素バッグなどが積載されています。
また、タイヤのついた可搬式の机が積載されているため、車の入りづらい場所でも指揮をすることができるようになっています。
お問い合わせ
南消防署
〒507-0828 多治見市三笠町2丁目21番地
電話:0572-22-9217
ファクス:0572-22-9234