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更新日:2024年3月25日

五種混合ワクチン予防接種について

令和6年4月1日から5種混合ワクチンが定期接種化されます

5種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチンは、ジフテリア(Diphtheria)/百日せき(Pertussis)/破傷風(Tetanus)/ポリオ(急性灰白髄炎)(IPV)/ヒブ菌(インフルエンザ菌b型)(Hib)の発症を予防する効果があります。4種混合(DPT-IPV)ワクチンとヒブワクチンの混合ワクチンです。

【ジフテリアとは】

ジフテリア菌の飛沫感染でおこります。

症状は、高熱・のどの痛み・犬吠様のせき・嘔吐(おうと)などで、偽膜を形成して窒息死することがあります。発症してから2~3週間後には、菌の出す毒素によって心筋障害や神経マヒを起こすことがあります。

【百日せきとは】

百日咳の飛沫感染でおこります。

ふつうの風邪のような症状ではじまり、続いてせきがひどくなり、顔をまっ赤にして連続性にせき込むようになります。せきのあと急に吸いこむので笛を吹くような音がでます。乳幼児ではせきで呼吸ができず、チアノーゼやけいれんがおきることがあります。肺炎や脳炎などの重い合併症を起こし、乳児では命をおとすこともあります。

【破傷風とは】

破傷風は、人から人へ感染するのではなく、土の中にひそんでいて、傷口から感染します。傷口から菌が入り体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。

【ポリオ(急性灰白髄炎)とは】

ポリオウイルスによる急性のウイルス感染です。一般的には小児麻痺とも呼ばれます。口から入ったポリオウイルスは咽頭や小腸の細胞で増殖します。増殖したウイルスは便中に排泄され、再び人の口に入り抵抗力(免疫)を持っていない人へと感染します。感染すると風邪のような症状(発熱・頭痛・嘔吐)があらわれたり、1000~2000人に1人の割合で手足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまったり、重傷の場合は死亡することもあります。

【ヒブ感染症とは】

乳幼児の細菌性髄膜炎をおこす細菌はいくつかありますが、原因の半分以上を占めているのが「インフルエンザ菌b型」という菌で、略して「Hib(ヒブ)」と呼ばれています。ヒブは冬に流行するインフルエンザ(流行性感冒)とは全く別のものです。また、他の多くの細菌やウイルスとは異なり、ヒブは乳幼児に感染しても抗体(免疫)ができあう、繰り返し感染することがあります。

ヒブによる細菌性髄膜炎(ヒブ髄膜炎)は、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3か月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。細菌性髄膜炎の初期症状は、発熱や嘔吐、不機嫌、けいれんなどで、風邪などの他の病気の症状と似ているため、早期に診断することはとても難しい病気です。

その他にもヒブは、肺炎、喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な全身感染症を引き起こします。肺炎や脳炎などの重い合併症を起こし、乳児では命をおとすこともあります。

五種混合ワクチンについては厚生労働省のホームページ(外部サイトへリンク)もご覧ください。

対象者

生後2カ月から7歳6カ月に至るまでの間にある者。

標準的な接種方法と接種回数

1、初回接種:生後2カ月から7カ月に至るまでに接種を開始し、20日以上、標準的には56日までの間隔をおいて3回皮下又は筋肉内に接種

2、追加接種:初回3回目接種終了後6か月以上、標準的には18か月までの間隔をおいて1回皮下又は筋肉内に接種

予診票の発送について

国から5種混合の予診票が提示され次第作成し、次のとおり配布予定です。

  • 令和6年1月生まれのお子さん・・・令和6年2~3月に4種混合とヒブワクチンの予診票をお送りしています。5種混合ワクチンを希望する方は保健センターにご連絡ください。
  • 令和6年2月生まれのお子さん・・・令和6年4月上旬~中旬に予診票を発送予定
  • 令和6年3月生まれ以降のお子さん・・・生後2か月頃までに予診票を発送予定

上記以外のお子さんで、5種混合ワクチンを希望する方は、保健センターまでご連絡ください。

4種混合ワクチンとヒブワクチンを1度でも接種した方は、原則同一のワクチンで接種を完了することとされています。ただし、同一ワクチンで接種できない場合について、4種混合と5種混合の接種(交互接種)が実施可能なように接種規定が設けられる国の動きがあります。国からの決定事項については、今後決まり次第、情報提供していきます。

令和6年2月生まれ以降のお子さんが、令和6年4月1日以降、初回接種1回目に4種混合とHibワクチンでのそれぞれのワクチンでの接種を希望される場合は、お手元の5種混合予防接種予診票と母子健康手帳を持参の上、保健センター窓口へお越しください。4種混合とヒブワクチン予防接種の予診票を交付します。

5種混合ワクチンの副反応について

5種混合ワクチンにはゴービック、クイントバックの2種類があります。
主な副反応は、接種部位の紅斑(赤くなる)、硬結(しこり)、腫脹(はれ)など、接種部位以外の副反応として、発熱、気分変化、発疹、食欲減退、嘔吐などが報告されています。また、重大な副反応ではショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんなどが報告されています。

他の予防接種との接種間隔

5種混合ワクチンは不活化ワクチンです。5種混合ワクチン接種後に他のワクチンを接種する場合は接種間隔の決まりはありません。

接種場所

市内指定医療機関

 

お問い合わせ

保健センター母子保健グループ

〒507-8787 音羽町1丁目233番地

電話:0572-23-6187(直通)または0572-22-1111(代表)

ファクス:0572-25-8866