多くの皆様にご回答いただきありがとうございました。結果をまとめましたので、ご報告します。
回答総数:全644件(市内園児数2467人)
(1)送迎にかかる時間について
全体の約77%が自家用車で30分以内に送迎している状況であり、全体的な自動車利用率の高さが伺えます。
(2)送迎保育ステーションについて実施した方がよいか
送迎保育ステーションが「必要」と回答した方は57件で、全体の8.8%でした。
(3)送迎保育ステーションの実施箇所について
360件(55.9%)と過半数の方が「多少駅から離れていても車で行きやすいところ」を選択しており、自家用車の利用率の高さを反映した結果となりました。
駅近隣施設での設置は104件(16.1%)にとどまりましたが、電車で名古屋に通勤している方にとってはありがたいという意見も見られました。
(4)利用料金について
必要と回答した方(57件)のうち、無料とすべきと回答したのは9件で、残り48件は利用料金の負担が必要と考えている結果となり、全体でもある程度の料金負担は必要と考えている方が一定数ありました。
分析
(1)施策の優先度
送迎保育ステーション事業が必要・あった方がよいと答えた方は45%いましたが、なくてもよい・必要ないと答えた方も46%とほぼ同数おり、一部の方が利用できるステーション事業よりも、保育現場の充実や、保護者全体に広くいきわたる施策を求めている意見がみられました。
令和7年度は3歳未満児第2子無償化の影響もあり、特に3歳未満児は多くの保育所でほぼ満員に近い状況となっており、そもそも希望する園に入れることができるようにしてほしいとの声が多くみられました。
また、安全に送迎するためにバス及びステーションに保育士を配置する必要があることから、現状不足している保育士の負担が増えるのではないか、現場の保育士を増員し、定員を増やしてほしい等の声も多くみられ、まずは現場の保育体制の充実が求められています。
(2)実施箇所について
自家用車での送迎が全体の約80%を占めており、駅近隣を希望する方は16%に対し、多少駅から離れていても車で送迎しやすい場所を希望する方が56%と圧倒的に高く、必ずしも駅周辺で実施する必要はないと考えられます。
(3)保育園・幼稚園のあり方を踏まえた実施方法の検討
現状は、自宅近くの園に入れず多少遠くなったとしても車で園まで直接送迎する保護者が多いですが、今後保育園・幼稚園のあり方を検討していく中で、統廃合により自宅近くの園がなくなり、遠方の園に通わざるを得なくなるケースが出てくる可能性があります。
また、3歳未満児は小規模保育事業所、3歳以上児は保育園・こども園と、きょうだい別々の園に通う「はしご通園」が今後も発生することが想定され、将来的に送迎ニーズが発生する可能性があるため、例えば「自宅近隣の小規模保育事業所からきょうだいが通う保育園までバス送迎する」など、ニーズに合わせたあり方を検討します。
まとめ
送迎保育ステーション事業により、「園までの送迎が困難で困っている」「きょうだい別々の園に通わざるを得ず送迎に苦労している」などの課題が早急に解決できるのであれば実施を検討すべきですが、アンケート結果をみると「あったほうがよい」「なくても問題はない」がほぼ半々であるという状況に鑑み、優先順位を考えながら検討する必要があります。そこで、当面は3歳未満児の保育の充実と育休退園の段階的解消等を最優先とし、今後の幼保のあり方を踏まえ、実施箇所(ステーション)数や送迎バスネットワークのあり方等、段階的に検討していきます。
また、実施にあたっては送迎バスでの置き去り防止や、バス車内での安全面の確保を懸念する意見も多くみられ、事業実施にあたっては慎重に検討していきます。
アンケート結果まとめ(グラフ)(PDF:243KB)

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